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大山問題を考える会 > 皆様の声 > 匿名希望様様より

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匿名希望様(年齢: 30歳〜39歳・男性)お住まい:大山地区以外の板橋区
掲載日:2024年3月27日

板橋区役所1階に大山駅地区の目標として、安心・安全なまちづくり、にぎわいのあるまちづくりと掲げられていますが、物事のマイナス面には一切触れず全てがうまくいくような印象付け操作のようです。
以前に超高層は、大地震時に長周期地震動などにより柱や杭に重大な損壊が生じまたは倒壊の恐れがあると地震学の専門家の意見を指摘しましたが、平時の火災でも欠点があることが分かります。通常のマンションでは、外階段やベランダから下に避難できますが、階段避難路が内部にある超高層は煙に巻き込まれる、避難経路が長く大勢の居住者が階段に集中し将棋倒し状態などになるリスクが高まります。タワマン五反田火災では、もう少し煙が充満していたら避難路がなかった人が集中して危険が伴うのであえて避難しなかったなどの証言があります。タワマン南千住火災では、ベランダがあり低層階だったのでベランダから救助できましたがベランダがないタワマンでは命の危険もあったでしょう。

 

タワマンは分譲するとき売りやすくするため修繕積立金を低く設定し、1回目の大規模修繕までに3~4倍に値上がりし、2回目の大規模修繕では、高速エレベーターや免振装置交換、配管修繕などにさらに多額な負担となります。そのほか高額なタワマンに固定資産税や都市計画税が1.7%の税金がかかります。店舗でも内装費や共益費が多額になり長期に経営するのは困難でしょう。

 

この再開発は、弱者である住民や店舗を追い出し、生活基盤と地域環境を破壊し、強者である利権者が得をする仕組みです。1980年代バブルをあおり日本を没落させた利権者が過去の教訓も反省もせずまた同じようなことを繰り返している再開発に大反対です。

「大山問題を考える会」より

匿名希望 様

 

その節は、専門家の論述に基づいて超高層ビルの危険性をご指摘くださりありがとうございました。

この度のご意見も、全くその通りだと思います。

 

タワマン型再開発は、まちの賑わいの創出と防災性の向上をテンプレート化して計画の目的に謳っていますが、ご指摘の通り、実態が防災とは縁遠いことが明らかになってきています。

 

よく「大型消防車が入れない路地を拡幅する」などと言いますが、大型消防車でも放水はせいぜい10階程度まで、最大級のはしご車のはしごも54mまでしか届きません(“低め”のタワマンのほぼ半分)。超高層ビルの外壁やガラスが破損して広範囲に撒き散らされることの方がはるかに危険です。そんなリスクの多いタワマン建築よりも、消火栓網を充実させて低層火災に備えることの方が防災上大切で、明日からでもできることです。

それに、そもそもタワマン住民は、避難所の収容力には含まれていません。「倒壊していなければ自宅にいるように」ということで、エレベーターも給水も回復していない自宅に最大一週間ほど居なければいけないことになります。

 

いったいどこが、まちの防災性を向上させる再開発なのでしょう。
賑わいの創出に至っては、かつてそれを質したところ「公共広場にキッチンカーを誘致する」ことだという珍回答がありました(旧拠点整備課員)。

大規模修繕と解体の負担、また、仰るとおり維持経費の増大化問題など、入居者だけでは到底解決できない問題を将来に残しながら、大山にも、ついにタワマンが聳えつつあります。