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「大山問題住民デモ」第2弾を決行しました!

例年より遅れ気味だった桜もほぼ満開となった4月7日日曜日、大山問題住民デモの第2弾を実施しました。

「住民の声を聞くことなく 行政と再開発業者が一体になって主導する大山大改造計画に反対し、生活密着型のまちづくりを目指す住民デモ

と銘打ち、前回(2023年11月26日 ㈰ 実施の第1弾)と同じ内容で企画、10:30にコモディイイダハッピーロード大山店の店頭への集合を呼び掛けたところ、住民の方々はもちろん、周辺にお住まいで大山のまちをよくご利用されるという方、大山でお仕事をされている方…など、なんと前回を超える280名ほどの方々が参集されました。

今回は特に、今月から始まるとされるアーケードの解体工事を、何とか思い止まらせようという声を高らかに上げる行進になりました。

この280名の声は、半世紀近く「アーケードで守られた商店街」だったハッピーロードが、「アーケードのない商店街」に変わろうとしているけれど、道路のできる見通しも立たない今、なぜアーケードだけを解体しなければいけないのか、また、その目的も理由も満足に説明されず、したがって、その変化が吉なのか凶なのかも分からないことに、多くの人が疑問と不安を抱いているということの証ではないでしょうか。

 

 

「アーケードで守られた商店街」と言いましたが、同時にそれは、「アーケードで来街者を守ってきた商店街」でもありました。
買い物をする時も、駅への行き帰りも、アーケードのおかげでどれだけ助けられてきたか、私たちは忘れていません。
特にカートや杖をお使いになっている高齢者や車椅子でご通行になる障がいをお持ちの方、小さなお子さんを抱えたり手を引いたりしてお買い物をされる保護者の方…
これからは傘をささなければいけません。
こんな、弱者に厳しい環境に変えることが果たして今、あるいは今後、望ましいまちづくりをしていると言えるのでしょうか。

 

 

「アーケードは商店街の所有物。壊そうがどう処分しようが商店街の勝手だ」
ある商店街役員の言葉です。

 

なんと乱暴で傲慢な言葉でしょう。

確かにアーケードの法律上の所有権は商店街にあるでしょう。しかし、先輩方が私財を投げだす思いで作られ、これまで維持してきたアーケード。それによって大山のまちに人が集まり、このまちが繁栄してきたのではないでしょうか。
同時に、まちの人々や来街者を助け守ってきたのもアーケードで、その共有制、公共性に対して、建造や改修、維持に公金(私たちの税金)が補助金、助成金として投入されてきた事実もあります。
つまり、アーケードは、保存林や文化財のように、このまちではもはや社会的な公共財産と呼んでいいもので、所有者の一存で処分するなどということは、反社会的な暴挙とすら言えるのではないでしょうか。

 

 

アーケードが、もし、「解体反対」の声も上がらないまま取り壊されると、そのあと一気に再開発が進められることになるでしょう。
この再開発という事業も、高々数十人の地権者に取り入ったディヴェロッパーよって、最大利益だけを目的にして進められているものです。
ここでも私たち生活者(住民、就労者、通勤通学者らここを生活基盤にしている「利害関係者」)の声は届きません。地権者以外の権利や意見を汲み取る法律上の仕組みがないからです。(「説明会」という名で行われる会合は一方通行で民意反映の場になっていません。)しかしここにも、補助金、交付金という名で、私たちの税金が巨額の規模で投入されている(大山のふたつの再開発では合計200億円を超える額です。)のに、多数の民意に耳を傾ける法的な仕組みはないのです。

「納税せよ。意見は聞かぬ」いったい、いつの時代の、どこの国の話なのでしょうか。

 

メディアの注目も集まり始めました。
半面、圧力と思しき不穏な〝干渉〟もあります。
しかし、そんなことに一喜一憂せず、私たちは今後も、着実に、堅実に「困ることは困る」「ダメなものはダメ」と声を上げ続け、その声の通る社会の実現を目指していこうと考えています。

引き続き、ひとりでも多くの方々のご支援をお願いいたします。

 

撮影・提供:labornetTV